
大前研一 デジタル・ディスラプション時代の生き残り方
内容紹介
これまでの産業はアナログ技術を前提に成り立っていたが、産業のデジタル化が進むにつれ、あらゆる業界に変革が求められる時代になった。特に、AGFA(アップル、グーグル、フェイスブック、アマゾン)などに代表されるデジタルテクノロジー企業の進展で、産業の仕組み、儲け方がこれまでと大きく変わってきている。デジタル・ディスラプション(デジタルにおける産業の破壊的変革)時代に私たちはどうビジネスの仕組みを考え、同時に生きていけばいいのか。本書には、その答えが書かれている。
【著者より】
はじめに
Uberは既存のタクシー会社を凌駕し、Airbnbの出現によってこれまでのホテル業界の秩序は破壊されました。昔ながらのリアルな小売店が不振を続ける中、Amazonに代表されるeコマース(EC。電子商取引)は活況を呈しています。
まさに現代は、デジタル・テクノロジーによるイノベーションが既存のビジネス秩序を覆し、破壊する「デジタル・ディスラプション」の時代だといっていいでしょう。
デジタル・ディスラプターはバリューチェーンや商習慣の非効率な産業や製品を見つけると、AIやロボットなどのテクノロジーを駆使して、一気にディスラプトしてしまいます。
古い業界だけでなく、いまではクリエイティブ領域までもが標的にされているといっても過言ではありません。また、ディスラプターはどこからやってくるか予想もつかないため、業界内だけに目を光らせていても防ぎきれないのです。
本書では、デジタル・ディスラプションが可能になった背景を分析するとともに、企業や個人がどうやって対処すればいいか、その具体的な施策についても踏み込んでいきます。デジタル・ディスラプション時代を賢く生き抜くためのバイブルになれば幸いです。
大前研一